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高知のこと

2026.09.04

5軒に1軒が空き家のまちで。
数字で見る高知の空き家事情

高知のまちを歩いていると、雨戸の閉まったままの家に、ふと目が留まることがあります。感覚だけの話ではありません。統計の数字も、高知が全国有数の「空き家のまち」であることを示しています。今日は数字から、高知の空き家事情を眺めてみます。

総務省の住宅・土地統計調査(2023年)によると、高知県の空き家率は約20%、空き家の数はおよそ7万9千戸とされています。全国平均は約13.8%ですから、高知はそれをはっきり上回り、全国でも5番目に高い水準です。単純に言えば、県内の住まいのおよそ5軒に1軒が空き家、ということになります。

「使うあてのない空き家」が多いという特徴

空き家と一口に言っても、賃貸や売却の募集中のもの、別荘として使われているものも含まれます。高知で目立つのは、そうした区分に入らない「使用目的のない空き家」の多さです。同じ調査では、この割合が約12.9%と、全国で2番目に高いとされています。前回2018年の調査では全国で最も高かったため、わずかに改善はしているものの、依然として高い水準です。

「使うあてがない」まま時間が経つと、家は傷み、売ることも貸すことも難しくなっていきます。人口減少が続く高知では、この流れを個人の努力だけで止めるのは簡単ではありません。

数字は厳しい。けれど見方を変えれば、
高知には「これから開ける扉」が7万以上ある、ということでもあります。
夜のまちかどに灯りをともす一棟貸しの宿(LifeStyleHotel ichi)
まちの一角にあった建物に、また灯りがともる。空き家の「その後」のひとつの姿です(LifeStyleHotel ichi)

空き家の「出口」は、ひとつではない

空き家の行き先は、売る・貸す・壊すだけではありません。私たちが取り組んでいるのは、「一棟貸しの宿として開く」という出口です。まちに暮らすように泊まる宿は、建物を残しながら収益を生み、旅の人がまちを歩き、近くの店で食事をする——空き家が、まちの循環の入口に変わります。

もちろん、すべての空き家が宿に向いているわけではありません。立地や用途地域、建物の状態によって、向き不向きははっきり分かれます。だからこそ、数字の上で空き家が増え続ける高知では、「この家はどの出口が合うのか」を一軒ずつ見立てることが大切だと考えています。高知きんつぎ空き家協同組合としても、宿に限らず、その見立てからお手伝いしています。

5軒に1軒。この数字を、あきらめの数字ではなく、可能性の数字として読む。私たちはそういう立場で、高知のまちと空き家に向き合っています。

※本記事は総務省「住宅・土地統計調査」(2023年)の公表値をもとに一般的な情報をまとめたものです。数値は調査時点のものであり、集計方法により異なる場合があります。個別の空き家の活用可否については、建物ごとの確認が必要です。詳細は個別にご確認ください。

その空き家の「出口」、一緒に見立てます。

宿に向くのか、別の道が合うのか。立地と建物を伺ったうえで、率直にお伝えします。まずはお気軽にどうぞ。

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