高知きんつぎ空き家協同組合がこれまでご一緒してきた宿のひとつに、2024年2月に開業したHotel Re:Plugがあります。前身は、使われなくなっていた学習塾。教室に子どもたちの声が響いていた場所が、今は旅の途中の人たちがくつろぐリビングになっています。
「泊まれるショールーム」というコンセプト
Hotel Re:Plugを開いたのは、地元で電気屋さんを営んできたオーナーさんです。空き店舗をただ宿に変えるのではなく、「泊まれるショールーム」というコンセプトを掲げて再生されました。カタログや店頭で見るだけでは分からないものを、一晩過ごしながら確かめてもらう。暮らしの道具を扱ってきた方だからこそ生まれた発想だと感じています。
学習塾だった記憶を、あえて残す
改修にあたっては、建物の骨格である木の梁をあえて見せる設計になりました。天井を高く取り、大きな窓から光を採り込むことで、閉ざされた教室だった記憶を、開かれた明るい一室へと変えています。かつて机が並んでいた場所には、今はゆったりとしたソファが置かれ、ロフトへ上る木のはしごが空間に軽やかなリズムを添えています。
今は誰かの「もう一つの居間」になりました。
屋上テラスという、もうひとつの顔
Hotel Re:Plugのもうひとつの魅力が、屋上テラスです。オーナーご自身が一押しにあげる場所で、高知の空の下で過ごす時間そのものが、この宿を選ぶ理由になっています。ワンフロアを貸し切って使える造りのため、仲間や家族でのグループ旅にも向いています。詳しい定員や設備は、公式サイトの各ページでご確認ください。
空き家は、生まれ変わる場所ごとに物語が違う
LifeStyleHotel ichiが元飲食店から、バケーションハウス朔が日本家屋から生まれ変わったように、Hotel Re:Plugも学習塾という前身の記憶を大切にしながら、新しい役割を得た宿です。私たちが空き家活用のご相談を受けるときにいつも思うのは、建物ごとに眠っている物語はそれぞれ違うということ。その物語を壊さずに、どう次の使い手に手渡すか。Hotel Re:Plugは、そのひとつの答えのかたちだと考えています。
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